秘密×2


「れんっ…」

私は小さな声で呼んでみた。

「理華。」

「へっ?」

私は後ろから誰かに引っ張られたと思うと、足で踏ん張れず、そのまま誰かの上にこけてしまった。


「ってぇ…」

「わぁあっ…ごっごめんなさいっっ!」

「ちょ…り…っ」

「あっ…蓮……」

その人は私の探していた人。
蓮だった。

「ごめんごめん…つい…」

蓮は少し笑いながら立ち上がった。

「あ…」