「れんっ…」 私は小さな声で呼んでみた。 「理華。」 「へっ?」 私は後ろから誰かに引っ張られたと思うと、足で踏ん張れず、そのまま誰かの上にこけてしまった。 「ってぇ…」 「わぁあっ…ごっごめんなさいっっ!」 「ちょ…り…っ」 「あっ…蓮……」 その人は私の探していた人。 蓮だった。 「ごめんごめん…つい…」 蓮は少し笑いながら立ち上がった。 「あ…」