「はぁ~…どっちも忘れてんのかよ…」
「あ…あのぅ…忘れてるって?」
私は頭を抱える陸くんにたずねた。
「蓮。」
「え?」
「聞いたことない?ってか、あるでしょ?小林蓮。」
「こば…やし…れ…ん…?」
うそ…でしょ?
「え、俺のことしってんの?」
「お前もこの子知ってるはずだぜ。な。理華ちゃん。」
「あ?理華だと?ふざけんな。んなはずねぇよ。」
「そっそうだよ…わたっ…私は…」
嘘だ…
嘘って言ってほしい。
こんなことあるはずないのに。
今目の前にいるのは…私の知ってる蓮じゃない。
蓮は暗めの茶髪で…まだあのときは黒渕の眼鏡をかけてた。
それに言葉ずかいも丁寧ではなかったとはいえ、こんな言葉ずかいじゃなかった。
私の知る蓮じゃない…

