秘密×2


「はぁ~…どっちも忘れてんのかよ…」

「あ…あのぅ…忘れてるって?」

私は頭を抱える陸くんにたずねた。

「蓮。」

「え?」

「聞いたことない?ってか、あるでしょ?小林蓮。」

「こば…やし…れ…ん…?」

うそ…でしょ?

「え、俺のことしってんの?」

「お前もこの子知ってるはずだぜ。な。理華ちゃん。」

「あ?理華だと?ふざけんな。んなはずねぇよ。」

「そっそうだよ…わたっ…私は…」

嘘だ…
嘘って言ってほしい。

こんなことあるはずないのに。


今目の前にいるのは…私の知ってる蓮じゃない。

蓮は暗めの茶髪で…まだあのときは黒渕の眼鏡をかけてた。
それに言葉ずかいも丁寧ではなかったとはいえ、こんな言葉ずかいじゃなかった。

私の知る蓮じゃない…