「えー?これやだー」

「文句言うんじゃねーよ!」

「だって…これっ…ふはっ。蓮ダサいって」

「ダサくねぇし」

「ださいよー」

あの日。
私たちは文化祭を終えて、劇で使った衣装を遊びながら着ていた。

いつもと変わらない。
いつもと変わらない毎日



こんな小さなことも、とっても幸せなのに。

いつしか当たり前になっていて

どれだけ大切なことなのか。

私たちは忘れかけていた…。