『葵って、ホンマに一途よねー』

『だって、好きなんだもん。しょうがないじゃん?』

『別にけなしてないーあはは』



私には、好きな人がいた。

小学1年生のときに同じクラスになって、初めて人を好きになった。


なぜかその人だけ呼び捨てで、すんごく仲良くなった。

その当時は、本人にも言ってて、両想いだということになっていた。

俺の好きな人はねー鈴峰さんー、とか言って、普通にその人の水筒で飲んだりもしていた。


今考えるとそんなに積極的だった自分が恥ずかしくもあり、羨ましくもあるが。