俺の家はサクラ公園からそんな遠くない
ところにある。走って5分。
5分前に出ればつくだろう。
遅刻すると梨亜、うっせーし。
「光輝?ななちゃんから電話よ!」
なな?なんで家の電話にかけてくんだよ。

「もしもし。」
「あ、もしもし光輝?ななだよ♪」
「なんだよ。」
「相変わらず冷たいなぁ。ケータイの電源
きってるでしょ?つながらないけど。」
電源?きってたかな・・・。
「あー。ワリィ。きってたわ。」
「もー。じゃあ、ケータイに連絡するから!」
「うん。」
「こーきッ♪」
「なんだよ。」
「だいすきだよ!ガチャッ。」

めんどくせー。ななは、俺の彼女。
中3のときにしつこすぎて付き合ったけど、
正直もう終わらせたい。
「「チャラリララン」」
着信。なな・・・ではなく
《 着信: 梨亜 》
梨亜?
「はい。」
「こうちゃん?いまどこ?時間過ぎてるよ!」
え?時計を見ると8時5分。