背中に口付け 短編












あたしはハイヒールを履きながら


「亮太郎の、ばか」


とポツリと呟いてやった




外へ出るともう真っ暗で


携帯で時間を確認すると

もう9時をまわっていた



「どうりで暗い訳だあ……」



前のトラウマもあってか

暗い夜道は少し苦手




でもしょうがない

あたしには送ってくれる人なんか…