‐‐‐母(沙羅)side‐‐‐

ある曇りの日

今にも雨が降ってきそうなときに


樹があの子たちを連れて来た


名前は、桜に椿、蘭というらしい

桜と椿は双子で、蘭は二歳上


樹の話しでは、あの子たちは虐待を受けていたらしい

見た感じ、そうとは思えなかったけど


一緒に住んでいくうちにそれは除々に分かった


沙羅「ご飯よ~」

「「「「「はーい」」」」」


空に総、桜に椿に蘭と、5人の子供を呼ぶ

三人は少しずつだけど西條家になじんでいってた


でも椿は…桜と蘭より警戒心が強い子だった

いや、警戒心が強いというよりは…

怯えてるといった方があっていた


でも、桜と蘭の前では無邪気に笑ってて

空と総も少しずつ打ち明けてる感じ


そこで、椿は大人を怖がってるんじゃないかと思った