蘭蝶Ⅳ

院長先生が手当てをしようと傷を見た途端…

盛大な溜息が聞こえた

まさかの溜息にあたしたちも顔を見合わせて首をかしげる

なんでこのタイミングで溜息が出るんだろ…?


「はぁ…バカたれが。

よくすぐに怪我を見せたと思ったら…

これは痛いじゃろ。傷が想像以上に深い。

縫うまではいかんが…治るまで時間かかるぞ」

風汰「別に。…時間、どんくらいかかる」

「ううむ…お前の場合は安静にって言っても聞かんからな。

安静にしてればそれだけ早くはなるが?」

風汰「チッ」


…いつも安静にしてないのね

風汰らしいっちゃらしいけど…

そこは安静にしてようよ、と心の中で突っ込む


「痛いけど我慢してるんじゃぞ」


そう言って院長先生が手当てを始め、

終わったころには風汰はかなり機嫌が悪そうだった