蘭蝶Ⅳ

優里「だって、謝られても弟は目覚めない。

謝るくらいだったら、なんでそんなことしたの、って…

そんなこと思ってもしょうがないのに。

その場の気持ちで取り返しのつかないことをするのが不良だって

当時のあたしはそう考えちゃったの。

それで、頭では違うって分かってても心が追いつかない。

今でも追いつかなくてそう思っちゃってるんだよね。

だからかな。あたしは不良に過剰反応しちゃうの。

不良なんて大っ嫌いって」

桜「優里…」


優里の話を聞いて、なんとなく優里の気持ちが分かった

姉妹を思う気持ちは、分かるから


桜「それは、確かに時間がかかると思う。

気持ちが追いつかないのも。

でも…今の優里はそれを言い訳にして逃げてる。

優里さ、その不良くんとまともに話したことある?」


あたしの言葉に、優里はゆっくり首を振る


桜「別に、今すぐにじゃないよ?

でも、ちゃんと話を聞いてみるべきだと思う。

直接聞くのと人から聞くのでは違ったりするから。

それに、そしたら少しずつ向き合っていけると思うから」


正直、なんて言ったらいいのか分からない

でも、確実なのは前に進まなきゃいけないこと

ゆっくりでいいから、前に進まなきゃ始まらない

椿から逃げてたあたしみたいに