優里「あたしね?弟がいるの。
今、本来なら小学6年生になったところ。
弟が小3のころ、友達が間違って不良たちにジュースかけちゃって。
それで相手の不良は、二人を路地裏に連れてった。
その不良も、悪気はなかったって言ってるわ。
その友達のことを庇うって前に出た弟を、不良は突き飛ばした。
それで、頭を強く打ったの。
しかも打ちどころも悪くて、意識不明の重体。
今もあれから一度も目を覚まさずに眠ってるの。
もう、起きるか起きないかも分からないって」
そう言ったときの優里の顔が、泣きそうだった
きっと、弟さんのことが大好きなんだと思う
優里がまた悲しそう、でも苦しそうに続ける
優里「その不良も、何度も謝ってきた。
こんなことするつもりじゃなかったって。
ちょっとからかうつもりだったって。
きっと、根はいい人だと思うの。
何かあって不良になったんだろうなってことも、なんとなく分かった。
でも、どうしてもあたしは『はいそうですか』とは言えなくて。
家族も最初は頑なだったけど、一年たったあたりで相手を許したの。
その不良は、しょっちゅうお見舞いにきてはあたしたちに頭を下げて。
その思いが両親に届いたってこともわかってる。
でも、あたしはどうしてもその不良が許せないの。
たとえ、家族が許したとしても」
そう言う優里は、すごく苦しそうな表情だった
今、本来なら小学6年生になったところ。
弟が小3のころ、友達が間違って不良たちにジュースかけちゃって。
それで相手の不良は、二人を路地裏に連れてった。
その不良も、悪気はなかったって言ってるわ。
その友達のことを庇うって前に出た弟を、不良は突き飛ばした。
それで、頭を強く打ったの。
しかも打ちどころも悪くて、意識不明の重体。
今もあれから一度も目を覚まさずに眠ってるの。
もう、起きるか起きないかも分からないって」
そう言ったときの優里の顔が、泣きそうだった
きっと、弟さんのことが大好きなんだと思う
優里がまた悲しそう、でも苦しそうに続ける
優里「その不良も、何度も謝ってきた。
こんなことするつもりじゃなかったって。
ちょっとからかうつもりだったって。
きっと、根はいい人だと思うの。
何かあって不良になったんだろうなってことも、なんとなく分かった。
でも、どうしてもあたしは『はいそうですか』とは言えなくて。
家族も最初は頑なだったけど、一年たったあたりで相手を許したの。
その不良は、しょっちゅうお見舞いにきてはあたしたちに頭を下げて。
その思いが両親に届いたってこともわかってる。
でも、あたしはどうしてもその不良が許せないの。
たとえ、家族が許したとしても」
そう言う優里は、すごく苦しそうな表情だった

