蘭蝶Ⅳ

正直、あたしは椿のことしか頭になくて

最近、椿とも話せるようになって、周りを見る余裕が出来た

優里の笑顔に気付いたのも、周りを見る余裕が出来たから

でも、優里は隠すのがうまい

だから、確信とまではいえなかった

それを確信にできたのは、昨日の朝

不良を見てからの優里の態度で分かった


…本当なら、もっと早く気付くべきだったのに

自分のことしか頭になかったと改めて思い知る


桜「…あたしも、気付いたのは最近だし、確信したのも昨日のことがあったから。

優里の言い方からすると、自分でも偽物の笑顔って思ってるってこと?」


優里の話かたから気になった

あたしが今まで出会ってきた中で、無意識の人がたくさんいた

いや、むしろ自覚してる人なんてほんの一握り


…昔のあたしも、無意識の中の1人


だから優里の言い方がひっかかった


優里「うん。自覚してるうよ。

なんて言うのかな。偽りの笑顔って分かってしてるんじゃないんだよね。

本当の笑顔が分からないっていうか。

どれが本当で、どれが偽りか分からないの。

だから、直そうにも直せない。

変わらなきゃとは思うんだけどんね」


優里が悲しそうに言う