蘭蝶Ⅳ

優里「その…」


優里は意を決したように深呼吸すると、


優里「ごめんなさい!」


と言って頭を下げてきた


桜「え、ちょっと頭上げてよ。

優里のこと怒らせたの、あたしだし」


まさか優里から頭を下げてくるとは思わなかったから驚きだ

優里はゆっくり頭を上げると、続けた


優里「昨日、不良の話持ち出されて冷静でいられなくて…

沙希は何も悪くないのに。

むしろ、あたしのことを思って言ってくれたのにごめんなさい」


桜「いや、あたしこそごめん。

優里の心に土足で入り込んで」


優里「ううん。沙希の言ってることは的確だったよ。

“いつも笑ってるけど心からの笑顔じゃない”

的確すぎて、逆に冷静になれなかったの。

そんなの直接言われたの、初めてだったし。

何も話してないのに気付いたのも沙希が初めて。

まさか、気付くなんて思ってなかったから驚いたの」


優里の笑顔…

あたしも、気付いたのは最近だった