蘭蝶Ⅳ

それでも、男は余裕そうだった

軽々と相手の攻撃をかわし、攻撃を繰り出す

そして、あっという間に返りうちにした


「ははっ。俺に喧嘩売るとかなめてんの?」


相手はもうとっくに伸びていて、答える気力なんてない感じだ

それでも、笑いながら攻撃をやめない

何回も何回も殴りつける


「ねぇ、喧嘩売ってきたわりに伸びるの早くない?

俺、つまんないんだけど」

桜「…そこら辺にしとけば?」


四六時中、この男はあの奴で間違いない


「あ?誰だよ。…女?」

桜「…さぁな。どっちでしょう?」


低い声を出し、男みたいに振る舞う

蘭蝶の総長が女ってバレたらなめられるから男のふりとか結構するし

今日の格好もどっちでも通じる服装

多分、バレないだろう


「チッ…男か」

桜「女がよかったわけ?」

「なわけねぇだろ。てかお前誰だよ。

やんのか?」

桜「…ずいぶん荒れてんだな。

そんなに喧嘩したいのかよ?」


前に下の子が言ってた『暴走する一歩手前』

ここで声かけてやめたからいいけど、やめなかったらもう暴走の域に入ってるとこだな