蘭蝶Ⅳ

桜「椿は…それでいいの?」


いや、いいはずがない

だって、目が訴えてる

  


“疲れた”と




椿「いいもなにも、あたしはあの人たちの飾りモノだもの。

それ以上でもそれ以下でもない。

今更変えようなんて思わないわ。

お互いそのことを理解してるしね」


桜「疲れないの?

家族なのに、飾り物として扱われて。

そんなの…他人と暮らしてるようなもんじゃん。

そんな生活、疲れない?

家が安心できる場所じゃない。

逆に疲れる場所なんて」


椿「疲れる、か…

どうなのかしらね。

もう、自分でもそんなの分からないわ。

この生活に慣れて何年もたつんだし」


椿は…自分が疲れてることに気付いていないのかもしれない

それか、自分が疲れてるということから目をそむけているのか