蘭蝶Ⅳ

桜「………」


ここでは睨めないから変わりにニッコリ笑ってあげると

みんな、焦ってあたしと視線を合わせようとしなかった

よし、あとで全員シバいてやる

と心の中で決心する


優里「あ、あの…沙希?」

桜「ん?」

優里「もしかして……」


優里が言おうとしてることはもう分かってる

あたしが答えようとすると―――


蓮「沙希の彼氏です」


蓮に先を越された


優里「…やっぱ、そうなんだ」

桜「うん」

優里「沙希、一言もそんなこと言ってなかったよね?」

桜「…聞かれてないから?」


そんな、自分から

『彼氏いるんだ~』なんて言うわけないでしょ!


蓮「んじゃ俺たちはこれで。

沙希、またな」

桜「うん。バイバイ」


蓮の気はすんだらしい

上機嫌で帰って行った