蘭蝶Ⅳ

桜side


帰りの車の中

やっぱりみんな無言だった

おかげで車内に重い空気が流れる

あたしは、窓から見える景色をただ眺めてた


正直、椿のことは何から考えていいのか分からない

今日、お父さんたちから聞いた話を頭の中で繰り返すだけ

あたしは、何をどうしたらいいんだろう


「…ら?…桜!」


誰かに呼ばれハッと我に返る


桜「あ、ごめん。

なに?」

空「なに?ってなぁ…

もう、寮についたぞ?」


見ると、確かに寮へついていた

どうやら長い間考え込んでたみたい


車を出て、みんなで部屋へ向かう