蘭蝶Ⅳ

ブランコに腰をかけ――――


そこで、限界だった


あたしの頬に一筋の涙が流れる

それは止まることなく、一筋、また一筋と


桜「あたし…サイテーだ…」


たった1人の双子の妹を忘れてたなんて

今も、思いだせないなんて


あたしは記憶喪失で

双子の妹がいて

自分だけが全部忘れて

周りの人に、迷惑かけて

お母さんもお父さんも

空兄も総兄も

そして――――蘭姉も


みんなは椿のことを忘れてないのに

今まで家で椿のことなんて聞いたことなかった


きっと、みんなあたしのために家でその話しをしなかったんだろう


そして…椿は、高城家に連れ戻されて

あの家に一人で

たった一人であの家に

椿は一体どんなめにあったんだろう