蘭蝶Ⅳ

人前で弱いところを見せたくない、か

そういう人を今まで見てきたけど

…あんな幼いうちからそう思ってるなんて

少し衝撃を受けた

それに…あたしたちに嫌われないよう

そう行動してるのも


…二人がそう思わなくてもいいように

ここでは絶対そんなことはしないって信頼させてあげたい


沙羅「蘭?あたしたちは家族なのよ。

たとえ血が繋がってなくても、日が浅かったとしても。

だから、蘭もそんな遠慮しないで。

あと…お姉ちゃんだからってそんな気を張らなくていいのよ?

無理に強くいようとしなくていいの。

それに…弱いとこを人前に出さないのは蘭もでしょ?」


蘭「え?」


そういうと蘭は驚いた声を出す

あらあら

これは本人に自覚ないのかしら


沙羅「前の家では、蘭が皆を守る役だったのかもしれない。

でも、ここではあたしたちが蘭たちを守るの。

蘭は守られる側になっていいのよ。

そして、泣きたいときには泣きなさい。

ここでは何も我慢しなくていいから」


そう言った途端

蘭の目から一粒の光ものが流れ落ちた