8月に入ると、体調の悪さに拍車がかかった。英二は心配して、仕事のフォローをしてくれるのが当たり前になっていた。
仕事中に私を元気づける為に、他の人に見えないように手をぎゅっと握ってくれたり、度々大丈夫か?と声をかけてくれたり・・・でも、実は見られていたらしい。フォローしてもらえないと仕事ができないのに、なぜ仕事にくるのかと陰で話されていたらしい。それが段々私に見えるように、また、嫌がらせをされるようになった。ゴミを見るかのような目で私を見る人。社内恋愛禁止と言う話もしていたらしく、嫌がらせがなくなるのならと仕事のペアを変えた。でも、嫌がらせはなくならなかった。朝、出勤して仕事部屋に入った途端身体が重くなって泣いたり、嗚咽しながらトイレで泣いていた。もう、身体じゃなく心も限界だったのだ。ここでやっと、精神科に行くことを決めた私。程なくして、ドクターストップで仕事を休むことになった。