6月に突入しても久保さんの態度は一向に変わらなかった。もう、負けず嫌いの私は苛立ちながらとにかく仕事に打ち込んだ。それしか感情の捌け口がなかった。

そんな6月の中盤、呑み会をしよう!という話が持ち上がった。これは久保さんと仲直り?するチャンスだと思い参加を決めた。決戦は土曜日の夕方からだ。

「お疲れ様でぇす!」
ワイワイと到着する仲間達。
玄関で靴を脱いでいたら、久保さんも
入ってきた。意外と小心者の私はあまり人がいなくてせっかくのチャンスだったのに声を掛けることが出来なかった。
隣の席に座ろうと思ったが、時既に遅し・・・他の人に取られていた。
まぁ、しょうがないと仲の良い女の子達と席を共にした。どんなにお酒が回って酔っても久保さんのことだけは気がかりだった。途中何度も顔色を伺った。
でも、話は出きずじまい。
そして、二次会のカラオケへ。
久保さんも来てくれた。
もう、ほど良く酔っていて私は千鳥足だったが熱燗を呑みまくった。
カラオケでも席が離れてしまい、友達と歌い騒いでいた。もう、この場を楽しむしかないと悟ったのだ。
何だかんだしてる内にそろそろお開きの時間・・・仲の良い同じ町内の友達由香ちゃんが酒に潰れて寝ていた(笑)。流れで、なぜか久保さんともう1人の男のコ尚君と由香ちゃんの家で三次会をすることに・・・。私は久保さんの顔を気まずすぎて直視することができなかった。
由香ちゃんの家でやっと4人と言う少人数なのにやっぱり普通に話すらできなかった。後に、熱燗呑みすぎたぁー、熱燗呑みすぎたぁーと連呼していたらしい(笑)。
とりあえず、由香ちゃんの家に来る途中コンビニに寄って買ったお酒を乾杯した。久保さんと尚君は何時までいたんだろう・・・私と由香ちゃんは完全に潰れて寝ていた。
そして、朝・・・何だか右足の小指に激痛が‼そう言えば、昨日自分の家で脱衣所から廊下に出る際走って思いっきり小指をぶつけたことを思い出した(苦笑)
もう紫色に内出血していて、歩く時痛くてパンプス履いて歩くのが大変だった。
とりあえず、お腹が空いたということで彼氏を呼び出し由香ちゃんに待ち合わせ場所に送ってもらって奇妙な3人組でファミレスで朝食を共にしたのだった。
それにしても、お酒呑むと痛みが分からなくなるんだなぁと勉強になった呑み会だった。