「遅くなってごめん!
迷子になっちゃって・・・」
「末吉、迷子になりそうだもんな!
期待は裏切らないねー」
あの三人のせいで、私の印象ますますおかしくなっちゃったじゃん!!
私は、はぁっと肩を落とす。
ACEには、あの三人を止めてくれるまともなメンバーはいなかったの?
「末吉!!」
「ん?」
「あれ乗ろう?」
高島くんが指差すのは、観覧車。
「乗りたいっ!!」
観覧車が遊園地の中で一番好きだったりする。
信は高いところがダメだから、よく手を繋いで乗ってあげたなぁー。
あの頃の信は本当に可愛かった。
「行こう?」
「うん!」
高島くんに手を引かれ、観覧車に乗る。
「・・・」
「・・・」
あ、れ・・・
よくよく考えたら観覧車って、密室?
二人きり・・・
さっきから無駄に緊張してしまって、うまく会話ができない。
高島くんも、若干緊張してるみたいだし。
気まずい。
ゴンドラはどんどん上にあがっていく。
「末吉!」
「はいっ!」
いきなり高島くんが私を呼ぶから、思わず背筋を伸ばしてしまう。
「末吉・・・
俺、ずっと前から末吉のことがっ」
ゴンドラは頂上へと到達する。
この異様な雰囲気はなんだろう。
心臓が鳴り止まない。
「俺、末吉が、ずっと、
す・・・・
え?」
高島くんは私のうしろの方を見ながら、顔をしかめる。
