「竜くん、秀太郎っ、みんなっ・・・
大丈夫?」
ものの数分で男どもを片付けた頼は、傷だらけのメンバーの元へ走り寄る。
「俺はいいから、竜を・・・」
秀太郎は、ふらつきながらも、歩いて竜のもとへ向かっている。
私は他のメンバーを侑哉くんに任せ、
竜くんのところへ走り寄る。
「竜くん、大丈夫っ?大丈夫っ?」
「ん・・・ってぇ・・・」
竜くんは、ゆっくりと体を起こす。
「竜くん、体動かさない方がっ」
「頼、大丈夫だ。
俺の体は、頑丈だからな。」
竜くんは、そういい、目を細め、微笑む。
「今、頼って呼んでくれた!」
「えっ、今そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。」
すかさず侑哉くんのツッコミがとんでくる。
「あ、竜くんっ!」
私は、ポケットから例のものを取り出す。
そして、竜くんの手首につける。
「え・・・これ・・・」
オレンジ色のミサンガ。
「竜くん、神崎と話し合うべきだよ。
このままじゃ絶対ダメだよ・・・」
「頼・・・」
「もし、私、親友と喧嘩したままで、ずっと話せないなんて・・・
絶対やだもん。」
竜くんは、手首についているミサンガを見つめる。
「大丈夫、私もノブもついてる・・・」
「竜、俺もついてるから!」
黙って聞いていた秀太郎が竜くんの背中をたたく。
「僕も!
竜、いつまでもうじうじしてるなんて、女々しいよ?
ほら、行っておいで。」
侑哉くんも、竜くんの背中をたたく。
