「くそっ・・・」
アジトを出た竜は、行くあてもなく、ただ歩いていた。
「これはこれは、ACEの竜さんではないっすかー。」
数人の男に一気に囲まれる。
「・・・誰だ、お前ら。」
「CHESSの新入りでーす。
どーぞ、よろしくお願いしますよ?」
その中のリーダーのような男が、妖しい笑みを浮かべながら頭を下げる。
「で、なんの用だ。」
「俺ら、神崎さんに言われたんすわ。
ACEを潰せってね?」
竜の後ろにいた男が、バッドで竜に殴りかかる。
が、
竜は腕でバッドを受け止め、その男を殴る。
「海斗の命令だと?」
こみ上げてくる怒りを抑えながら、静かに問う。
「レスリングでオリンピックに出る夢を潰した次は、
あんたの大切なチーム、
ACEを潰すってね。」
その男は再びニヤリと笑うと、低いトーンで言う。
「やれ。」
「っ・・・」
