「本当に、辞めちゃうのね。」

浅野さんが悲しい顔で言った。
「はい。」

それでも私はここを辞める。

「マリちゃん…さみしくなるよ。」

「私もです。」

博士の顔は目の保養だった。

「マリちゃん。
さようなら!」

所長…それだけ!?

「さようなら!」

私は研究所をやめた。

さようなら。

所長、博士、浅野さん…