「…」

『見えましたか?』

「はい。」

正直、どうしていいのかわからない。
真実を話すのはダメ。

いい方向に行くように、
アドバイスという形でしか
助言は許されない。

「えっと、

結婚式は上がっています。」

『そうですか…!』

圭子さんは、胸をなでおろした様子だ。

「ところで、お父様は
結婚に賛成しているでしょうか。」

『えっ…。まだ…。』

「お父様が、何らかの
影響を及ぼす可能性があります。

注意してください。」

『わかりました…。

ありがとうございました。』