「何か?」

そこには、少しやつれた感じの若い
女性がいた。

「君、未来予報士なんだよね?」

「違います!…」

知らない人には言わないという
母との約束を守らなきゃ!

「大丈夫。私は
能力者養育施設の浅野って言うの。」

「はあ…」

「あなたに、手伝って欲しいことがあるんだ。」

「あさのさん。私、これから学校なんで、失礼しま…「行かなくていいわ。」

「は?」

なにいっとるんじゃ!このわかもんは。
学校は聖なる学びの場…

「私からお願いして、学校を休んでいいことにしたから。」

「え!」

断る理由が見つからなかった。
能力者だということはばれているらしい。お母さんにも許可をとった、っていってるし…

「わ、わかりました。」