「さて、一時間目の授業は終了‼」

静かに見守っていた先生は
終了の声をあげた。

「先生…授業つぶしちゃってすみませんでした。」
マリが言った。

「すみませんでした。」
朱莉も謝った。

「いや、君達は道徳の授業をしてくれた。先生は道徳の授業が説教くさくて嫌いだったが、これからは、ケンカや友人関係について話し合う道徳の授業にしようとおもう。」

そう言って先生は、また机の上の書類に目線を戻した。