私はその後入学式の席でなんとか糸をちぎることに成功したのだ。


「はぁ~なんとかなったー!」


「いやー、入場するとき糸つきっぱなしだったけどね」


「うっ…ま、まぁ、終わりよければ全てよしってことで!」


「千尋って変な子。よく言われない?」


「はい。よく言われます…」


こんなに気の合う友達ができるなんて思ってなかった。


少しは…緑川高校にはいってよかったって思った日だった。


そして…これから私の高校生活三年間が始まるのだった。