恋神隠し

「ハナ…カル?」

「俺、風がどんだけ寂しかったか、

全てわかるよ…、だからずっと

会いたかった」


ハナカルがぎゅっと私を抱きしめる。

あぁ、そういえば私、神様の子だからって

親に抱きしめられなこと、

一度もなかったんだっけ。