「朱里!早く座りなさい!!!」 賢いんだけど、どうしても目立つ朱里は、先生みんなに名前を憶えられている。 「はーい。」 朱里はそういってしぶしぶ自分の席へ戻った。 私は解答用紙を見ながら、嬉しくて微笑む。 ……でも、これで翔輝に告白するタイミング、なくなったんだよね? よかったような、よくないような…… まあ、タイミングなんて、すぐ見つかるよね! …きっと。