「幸望って本当に古典嫌いだよね」 私とは真逆で、古典が得意な朱里。 スラスラとシャーペンを走らせてる姿を見て、 ちょっとイライラする。 ……別に、古典できなくてもいいもん。 「だって嫌いだもん。」 意味の分からない返事をして、もう一度ワークに目をおとした。 ああ、やっぱり分からない。