亮くんはきっと、私を笑わせるために、
あんな事言ったんだよね?
さすがリーダー。
「ふふ……ありがとう、ございます」
そう言って微笑むと、先輩たちも微笑み返してくれた。
「今日は、休みにしよっか」
「そうだな。」
「…賛成」
「あ、の………」
気になっていたことを聞く。
「みっくん、どこの病院に入院してるんですか…?」
私の言葉に、顔を見合わせる先輩たち。
きっと、みっくんに私を連れて来るなって言われてるんだろう。
…でも、話を聞いた以上、行く権利はあると思う。
それに、私だって、みっくんに会いたい。
このまま一生会えなくなるなんて、
そんなのやだよ………
「……今日、行くか?」
「はい…!」
「じゃ、みんなで行こう!」
「お見舞いの花でも持ってく?」
「いいですね、お花屋さん寄ってから行きましょう」
みんな、明るい空気を無理矢理作ってる。
そうじゃないと、みっくんに会ったら泣いてしまいそうで。
私は作り笑いのような笑顔を顔に貼り付けた。
先輩たちは、作り笑いだって気づいてるだろうけど……

