「いいじゃんそれ!」
「…亮二より全然いい」
「翔!?」
「わ、私、作詞するなんて…」
「「「「するよね?」」」」
…デジャブ~!!
この感じ、何回目?
「さすが幸望ちゃん!」
「…これも勉強の一つだ」
「幸望りんならいい詩書けるよ♪」
「俺が教えるから大丈夫だよ」
ああ、また、こうやって流される。
でも、この感じは、嫌いじゃないんだ。
「…時間かかりますが、いいですか?」
私の言葉に、「もちろん」と言う先輩たち。
「じゃあ、今日はとりあえず解散しますか~!」
「…暑いしな」
「幸望ちゃんも、今日は帰って自分の考えまとめてごらん?」
「俺はギター触ってから帰ろっかな」
亮くん、翔、みっくん、奏ちゃんがそう言う。
「分かりました!」
私はそう言って、その日は家に帰った。

