団長さんなのに、と笑う麻梨絵ちゃん。


「だってクラス写真なのに、お邪魔じゃない?」


と聞くと、


「さっき1枚撮ってもらったので、

 大丈夫ですよ♪」


と返ってきて、何も言えなくなった。


しっかりしてるな~と、思わず関心する。


「ちょっと~幸望と麻梨恵!!

 いつまで喋ってるの?

 もう撮るよー」


いつまでたっても話が途絶えない私たちに、


しびれを切らしたハルが声をあげる。


「ごめん、もういいよ」


「もう。幸望ったら。

 じゃあ行くよー!!」


はい、チーズ♪、と言うハルのいつものかけ声。


優勝カップを右手に持ち、左手でピースをする。


「ん、オッケー!」


「「「「ありがとうございます!!!」」」」


「どういたしまして♪

 じゃあ、幸望。教室に戻りますか!」


「そうだね」


私はそう言うと、ゆっくりと立ち上がった。