「「「ありがとうございましたー!」」」


そんな1年生の声に見送られ、


私とハルは2年生の教室に向かう。


「1年喜んでたね♪」


嬉しそうに言うハル。


「うん♪

 ハルのおかげだね!」


「まあね~♪」


私だったらそんな事思いつかなかったもん。


やっぱりハルが副団長でよかった。


「ありがとね、ハル」


私がそう言うと、ハルは照れくさそうに笑った。


「急にどうしたの?幸望。

 気持ち悪い」


ハルは早口にそう言って、さっさと2年の教室に行ってしまった。


…ハルらしいな。


クスっと笑って、急いでハルの後を追いかける。