そう思っていると。


「やった!!

 幸望先輩の隣♪」


最初に私とハルの名前を呼んだ女の子がそう言った。


「えーっと……

 雅(みやび)ちゃんだっけ?」


「はい、雅です♪

 あの、優勝カップ持たせてもらってもいいですか?」


「いいよ?どうぞ」


私がそう言うと、おそるおそる手にする雅ちゃん。


「わ、意外に重いですね!」


「だね。

 私も去年持たせてもらったけど、

 案外重くてびっくりしちゃった」


「幸望~そろそろ撮るよー!!」


「あ、ごめん!」


じゃあいくよー!とハルが言うと、みんなピースをし出す。


私も笑顔でピースする。


「はい、チーズ♪」


カシャっと軽快な音が鳴る。


「じゃあ次2年のとこ行くよー!」


さっさと教室を出るハル。


もう……


ハルったら。