「麻衣ちゃんありがとう♪」


「やっべー!!

 やっべーー!!

 テンションあがる~♪」


「ハルちゃんテンション高い~(笑)」


「だって優勝だよ?

 テンションあがらないわけないじゃん♪」


ニカッと笑って言うハルに、


つられてニカッと笑う智ちゃん。


みんなテンション高いなあ。


去年優勝したときよりも、断然高い。


「あ、そうだ!!

 幸望、他の学年のクラスに見せに行こ!」


突然ハルがそう言うと、優勝カップを右手で持つと、


左手で私の手首を掴んで走り出した。


「は、ハル!?

 優勝カップ落とさないでよね!?」


「分かってるって~♪」


相変わらずものすごいスピードで走り抜けるハル。


運動音痴の私は着いていくのがものすごく辛い。


1年の教室に着いたころには、


話せないくらい息があがっていた。