無事に閉会式が終わり、


私たちは自分たちの教室に戻ってきた。


教卓に優勝カップを置いて、眺める。


「本当に優勝しちゃったんだな~…」


信じられない。


あんなにいっぱい悩んで、泣いて、大変だったのに。


いつの間にか楽しくて、ワクワクして、


笑顔が絶えなくって。


「最高ー!!」


「楽しかったー!!」


クラスメイトたちが騒いでいる。


それを聞くだけで、胸がポカポカする。


「幸望~♪

 おつかれさまー!!」


朱里がぎゅっと抱きついてくる。


「朱里もお疲れ♪」


「もー超楽しかった!!」


「幸望ちゃん最高♪」


麻衣ちゃんが朱里の後ろから顔を出す。