一通りの演奏が終わると、みっくん先輩がマイクを持って前へ出てきた。
「俺たちの演奏いかがでしたか?」
みっくん先輩の言葉に、歓声が返ってくる。
「まだまだ無名な俺たちだけど、
夢はメジャーデビューすることです!!
そのために、5人で力を合わせて頑張っていきたいと思います!
…みんなも、この学祭が終わったら、それぞれ頑張る時期だと思う。
3年は本格的に受験勉強を、2年は先輩から引き継いだ部活を、
1年はようやくなれてきた学校生活を、頑張る時期です。
どんなに辛くて大変なときも、友達や仲間と助け合って、
自分の夢や目標に向かって下さい。」
先輩……
私のためだけじゃなくて、私たち後輩のために、
このライブを開催したの……?
涙で視界がゆがみそうになる。
慌てて涙をふくと、みっくん先輩にははっと笑われる。
「泣き虫」
ほっぺをむにっとされる。
「幸望は泣きすぎだ」
翔先輩も前に出てきて、私の左側に立つ。
「感動しやすいって言ってあげてよ」
奏多先輩が笑いながら翔先輩の隣に立つ。
「幸望りんは笑顔が一番なんだから♪」
亮二先輩がいつもの笑顔でみっくん先輩の隣に立つ。

