もう一度みんなを見ると。
「幸望-!!」
「エンジェルーー!!」
「団長ーー!!」
黒団を中心に、大きな声が聞こえてきた。
「「「エンジェルーーーー!!!」」」
だんだん大きくなる声。
いつの間にか、全員が「エンジェル」と叫んでいた。
「すごい………」
「これは声援に応えないとね?」
そう言ってみっくん先輩は、私にマイクを渡す。
「……はい!」
私が頷くと、先輩たちは自分の持ち場に着いた。
「………改めまして、こんにちわ!
anjelのボーカル、幸望です!
急に演奏をやることになって、
何の曲をするか知らないので正直不安です。
…でも、私の背中の文字、"エンジェル"の由来が、
"みんなに笑顔を届ける"なので、
私たちの演奏でみんなが笑顔になれるように
精一杯うたうので、聞いて下さい!!」
言い終わると、亮二先輩のスティックを鳴らす音が聞こえてきた。
ジャン!!と演奏が始まると、みんながわっと歓声をあげる。
この曲は……"Smile Song"。
つい先日に、突然楽譜を渡された。
急にどうしたんだろう?って想いながら練習してたけど、
このためだったんだ。
私は目を閉じて、大きく息を吸い込む。
そして、目を開けて、歌い出した。

