ステージ長、模擬店長、副団長、と次々決まっていく。
どうしよう……
「じゃあー最後に団長決めるぞー!」
振り向いて朱里たちを見ると、
みんな親指をたてて、私に笑顔を向けている。
応援してくれてるのは嬉しい。
…これは、本当。
だけど。
岸本くんみたいに、クラス中の人から認めてもらえるのかな?
みんなから、”着いて行きたい”って思ってもらえるのかな……
不安ばかりが募る。
思わずギュッと目を瞑ると、
スカートのポケットに入っている携帯が震えた。
メール…?
先生に見つからないように、携帯を開ける。

