私の言葉に、翔先輩が口を開く。


「”私なんかの名前”って言うな」


「え…?」


「”幸望の名前だから”みんないいって言ってるんだ」


翔先輩……


初めて、私の名前呼んでくれた………


「翔の言うとおり」


奏多先輩が微笑む。


「幸望ちゃんだから、だよ」


「俺らのバンド魂に火つけたの、幸望りんだしね~♪」


「幸望ちゃんのおかげなんだから」


亮二先輩とみっくん先輩も笑う。


「少なくとも幸望ちゃんは、俺らに”幸せ”、

 届けてくれたよ?」


優しく笑うみっくん先輩の声が胸に響く。


自然と頬に涙流れてとまらない。