「……私の名前は、両親が
『みんなの幸せを望む天使のような子に育って欲しい』
と願ってつけてくれました。」
「みんなの幸せを望む天使かあ…」
亮二先輩が、私に優しく笑いかける。
「幸望ちゃんにぴったりじゃん」
「うん」
奏多先輩と翔先輩がそう言う。
そう言ってもらえるなんて…
嬉しい。嬉しすぎる。
思わず、にやけそうになった時。
「じゃあ、その幸望ちゃんの名前の由来から、
バンド名つけよっか」
みっくん先輩が笑顔でそう言った。
そ、そんな…!
「バンド名って大切なのに、私なんかの名前の由来からつけていいんですか!?」
大切な、バンドの名前なのに…
後から入った私の名前の由来をつかうなんて。
今まで先輩方が築き上げてきたバンドなのに。

