「それよりバンド名決めなきゃいけないんでしょ?」


「そーそー!瑞希~全然決まんねーんだよー」


亮二先輩はそう言って、みっくん先輩に泣きつくマネをする。


こうやって見てると、みっくん先輩って本当に頼りになるんだなって思う。


なんだかんだ言って、最終的にはみっくん先輩の意見が求められる。


みっくん先輩も、それを分かってて対応してるからすごいんだよね……


ほんと、尊敬する。


「だから、”幸望”でいいじゃん」


「翔が英語使いたいって言うんだよ!」


「…バンドといえば英語」


「確かにそうだけどね~」


うーん、とまた考え込む先輩方。