よく笑う人だなあ、なんて思いながら教室を出る。


「…幸望?」


出たところに、翔輝がいた。


「あ、翔輝。今日塾だよね?

 私てらもっちゃんに雑用頼まれたから、

 先に帰ってて!」


「あー、うん」


「青山ー?行こー?」


「わ、岸本くん待って!

 じゃあね、翔輝」


笑って手をふると、なぜか眉間に皺を寄せる翔輝。


「……あいつも一緒?」


「手伝ってくれるんだって!

 ごめん、急いでるから!」


不機嫌な翔輝の事が気になったけど、


手伝ってくれる岸本くんを待たせるのも悪いから、


ひとまず資料室に行くことにした。