「幸望が嫉妬するなんてな」


翔輝の言葉に、私は顔が赤くなった。


「嫉妬なんかしてないもん!」


「へ~~」


「本当だし!!」


「でも、さっきのヤツが俺にひっついてるの見て、

 ムカついたんだろ?」


まあ、そうだけど……


頷くと、翔輝は私の頭に手をのせて、


「それを"嫉妬"とか"ヤキモチ"って言うんだよ」


と言った。


こ、これがヤキモチ……


「幸望って結構冷たい時あるから、

 嫉妬とかしないだろうなって思ってたのにな~

 まさかしてたとは」


笑う翔輝。


私って、やっぱり冷たいのかな……