私はゆっくり深呼吸して、翔輝の方を見る。


「ご、ごめんね…太い足なんか出して……

 次からジーパンとかにするから…」


そう言うと、翔輝は驚いた顔をした。


「幸望さ、俺の言ってる意味分かってないの?」


え?


「違うの?」


「ちげーよ。ったく……ほんと鈍感だな」


「鈍感じゃないよ!」


「じゃあ、何で俺が怒ってると思う?」


「だ、だから、太い足出してるから………」


私の言葉に呆れる翔輝。


え!?違うの!?


じゃあ、何に怒ってるの?