「次のお客様~」
「乗るぞ」
「ええっ!?」
無理矢理観覧車に乗せられる私。
翔輝と向かい合わせに座ったものの、
なぜか会話が出てこない。
怒ってるような表情の翔輝。
ねぇ、何に怒ってるの………?
「翔………」
「やっぱスカート短すぎ」
「へ?」
す、スカート?
「だから、短すぎなんだって」
「うん………?」
やっぱり、太い足出すの駄目だったのかな。
家を出る前に言われたときに、履き直せばよかった………
せっかくさっきまで楽しかったのに。
そう思ったら、涙が出てきそうになる。
な、泣いたらだめ!

