それから私たちはお昼ご飯を食べて、また館内を回った。


「……ここ来るの何回目?」


「んーと、3回目♪」


だって、ここが一番大きな水槽で、


すっごく綺麗なんだもん♪


何回見たって飽きない。


「ったく…」


翔輝はそう言いながら、辺りを見渡す。


すると、急に眉間にしわを寄せて、怖い顔をした。


「チッ…」


舌打ちをして、あたしの腰に手をまわした。


「えっ!?」


「幸望、行くぞ」


そう言って歩き出す。


ちょ、ちょっと待って!


今なにが起きてる!?


わ、私の腰に、翔輝の手!?


なんで!?!?!?


「しょ、翔輝!」


恥ずかしすぎる!/////


何度声をかけても止まらない翔輝。


いつの間にか、水族館の外にある観覧車の前に来ていた。