そんな日々を過ごしていたある日。


「幸望、今日ひま?」


ノックもなしに、部屋に入ってくる翔輝。


「暇だけど…ノックくらいしてよね」


「別にいいじゃねーか。

 ……どっか行く?」


「着替え中だったらどうするの!

 ………って、え?」


どっか?行く?


それって…


「デート……?」


「なっ…!お前、口に出して言うなよ!!」


顔を赤く染めながら、焦る翔輝。


うそ…


デート……!?


初めてだよ!!